CrossRef(クロスレフ)とは?

CrossRef(クロスレフ)とは、2000年に非営利団体である出版社国際リンク協会 (PILA:Publishers International Linking Association, Inc) がオンライン上の学術雑誌同士を継続的、持続的にリンクできるような仕組みを提供するために誕生した組織です。

現在では、CrossRefによる学術情報引用リンクネットワークは約7,700万の論文と、その他の学術情報(本の章、データ、学位論文、技術報告書)などをカバーしております

日本の学協会においてはJ-STAGEに学術記事を掲載することでCrossRefのデータベースと連携することが可能です。

CrossRefのトップページではリンク数のカウンターが掲載されており、現在何件のアイテムがリンクされているかを確認することができます。(2015年12月現在)


CrossRefが提供しているサービス

CrossRefではリンクに関するサービスだけでなく、さまざまな学術関連サービスを提供しております。

DOI付与

DOIとはインターネット上の様々なドキュメントに恒久的に付与することができる識別子(Digital Object Identifier)であり、CrossRefは世界に9つあるDOIの登録機関(RA)の1つです。
※2015年12月現在

CrossCheck

iThenticateというオンラインツールを用いて論文剽窃チェックを行うWEBベースのサービスです。
CrossCheckは
 (1)学術文献の現行・アーカイブ版の学術文献のデータベース
 (2)著者の文章と、データベース内の内容を比較して、マッチした・もしくは類似したテキスト部分を強調表示するiThenticateのツール
で構成されています。

Funding Data(FundRef)

助成金に関する情報を収集し・公開するサービスです。この情報により、ある機関の助成研究論文を容易に特定することができます。

CrossMark

CrossMarkはWeb上で閲覧できる論文等に「CrossMark®」のロゴマークを付与(表示)し、それをクリックすることで論文の更新状況(改版履歴)を確認することができます。

Cited-by Linking

被引用文献を発見し、その情報をオンラインの出版プラットフォームに組み込むサービスであり、PLOSやBioOne等で利用されています。

このサービスは例えばある論文をオンラインにて出版後に、その論文が別の論文に引用されると引用元の論文にどこから引用されたかを表示できる、被引用文献表示サービスです。
リンク例:Cambridge Journals

  ※ARTICLE MENU内Cited By ArticlesのCrossRefのページで、被引用文献リンクの一覧を表示できます

Crossref Metadata Services

出版社に個別に同意を得る必要なく、メタデータを収集できるサービスです。CrossRefのデータベースよりメタデータをダウンロードし、ユーザ自身のシステム内でDOIを調べることが可能なサービスや、Web上でデータにアクセスすることができるようなサービスも提供しています。

Crossref Text and Data Mining Services

テキスト/データマイニングの目的でフルテキストへのアクセスを可能にするサービスです。学術コンテンツのメタデータにライセンス情報が明記されており、研究者が使用可能なデータをダウンロードできる仕組みを提供しています。

CrossRefが開発中・完了したサービスについてはCrossRef Labsで見ることができます。

参考
・CrossRefのウェブサイト:http://www.crossref.org
・CrossCheckのウェブサイト:http://www.crossref.org/crosscheck/index.html
・CrossMarkのウェブサイト:http://www.crossref.org/crossmark/index.html
・Crossref Metadata Servicesのウェブサイト:http://www.crossref.org/cms/index.html