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研究者の一人ひとりへの固有の識別子(ID)を付与するORCIDとは? – Academic Information –

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ORCID(オーキッド:Open Researcher and Contributor Identifier)とは世界中の研究者に対して固有の識別子(ID)を付与することを目指している国際的な非営利団体です。このORCIDは、もともと、研究者それぞれに固有の識別子(ID)を付与することで、同姓同名や同一の漢字表記など「名前が持つ曖昧さという問題点(Name ambiguity problem)」を解決し、ある一人の研究者を特定するため、このような活動が開始されました。

活動以前は研究者の同姓同名を判別する方法は主にメールアドレスでの判断に頼ることが多くありましたが、ORCIDで研究者に固有の識別子(ID)を付与することで、自身が執筆した論文とより正確に紐付られるようになっております。

また、このORCIDは他の様々な外部サービス、例えば、Pubmedや、研究者助成を特定するFundrefなどとも連携している点が特徴です。このような連携では「どの研究者がどのような助成を受け、どのような論文を発表したか」など「助成、研究者、成果」を簡単に正確に紐付けできるためとても有用な活動となっております。

ORCIDのサイトでは、簡単な登録だけで固有のIDが簡単に付与することができます。
また、ORCIDでは登録後、http://orcid.org/の後ろにIDを続けることで、Web上でその人の登録された情報を閲覧することができます。

参考:
第7回 SPARC Japanセミナー2010 武田英明氏発表資料
カレントアウェアネス2011掲載 蔵川圭氏「著者の名寄せと研究者識別子ORCID」
(カレントアウェアネス.2011, (307), CA1740, p. 15-19.)
ORCIDウェブサイト

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セミナー参加でのお役立ち情報 – Supporter’s Activity –

特定非営利活動法人 UniBio Press 様/ 科学技術振興機構知識基盤情報部 様 主催 「シリーズ学術出版を学ぶ(5)」~海外におけるジャ-ナルプロモ-ション、編集者会議等参加報告会~

学協会様のジャーナルが電子化・web公開されることが当たり前になった昨今、海外からの論文投稿・ホームページやジャーナルへのアクセスを増やす事がますます重要になっていると言えます。そんな中で、いかにして自分達の学協会を海外の研究者に知ってもらうか、ひいては論文を投稿してもらい購読してもらうか。という事をテーマにしたセミナーに参加して参りました。

今回は、6つの学会ご担当者様から、海外でのプロモーション・編集者会議の成果報告及び、論文剽窃検知ソフトの使用方法についてお話を伺いました。
話題の中でいくつかの参考になるような事例をお伝えいたします。

『今後起こるであろう問題を想定することができる。』
海外の学会へ継続して参加することで他国の同分野学協会の担当者と繋がりができ、海外の動向を確認する事で、今後日本で起こるであろう問題を想定する事ができる。

『潜在的な海外の著者・購読者を掘り起こす事が出来る。』
意外にも海外の研究者のなかには、「日本の学会のジャーナルは日本語で書かれているだろう。」と思われている研究者もまだおられるとの事。
そういった方々に英文誌である事を案内し、潜在的な海外の著者・購読者を掘り起こす事ができる。(ある学会様では論文DL数・投稿数に顕著な成果が出ておられました。)

『大会会場に荷物が届かない事がある。』
海外で開催される学会では日本から送った荷物がきちんと届かないことがあり、プロモーション用に準備したパンフレット・ノベルティが届かないまま開催を迎えた。事前発送や資料をデータで準備する事で、会場での出力で簡易的な対応ができた。

という点でした。参加された国もアメリカ・スペイン・インド・イタリアとそれぞれの地域の特色をご報告・共有頂きました。こういった情報を共有頂く事で、荷物が届かない場合の対応策、信頼できる輸送ルートの確認など、学協会様のヨコの連携が顕著に活きてくる場だと思いました。

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相談解決事例 - Supporter’s Skill –

今回のご相談 : 論文誌や協会誌、どんなデータで保存していけば良いの??~XMLデータを作る意味~

今回のご相談者様は、これまで論文誌・学会誌を冊子で保存しておられましたが、場所の確保や品質劣化の問題から、全てデータにして残す事を検討され、その際、どんな形式で残すべきかとのご相談を頂きました。

冊子のスキャニングが比較的簡単になってきた事で、過去の冊子を一括でデータに変換されるお客様も増えて参りました。変換後のデータは、閲覧のみで使う場合と、変換後のデータを元に論文データベースへ残す場合とがあります。データの作成には費用が掛かりますし、その金額は作るデータによってまちまちです。データ作成後の利用方法を検討し、目的に沿ったデータを作る事が肝心です。

JPEG 冊子をスキャニングし、紙面を画像として保存する。安価で手早く作る事が出来ます。
PDF 冊子をスキャニングした後、本文情報を解析し、テキストデータを埋め込む事が出来ます。テキストデータを埋め込む事で、データの汎用性(データ変換の応用力)を上げる事が出来ます。
高機能PDF 印刷データから作成するPDFで、テキストデータの埋め込みはもちろん、引用文献へ識別子(DOI:Digital Object Identifier)も埋め込む事で、引用元へリンクを貼ったり、論文内の見出し単位で目次を作る事も出来ます。
XML XMLデータとは、文書やデータに構造を持たせる XMLというマークアップ言語を用いて作成するデータで、2013年にJ-STAGEがJ-STAGE3に移行した際に、書誌情報XML・フルテキストXMLなどフレーズで耳にした事があるかもしれません。XMLを簡単に説明すると、それぞれのテキストに、そのテキストが何を意味するのか補足を付けたデータです。

という事で、論文誌をデータとして残していく際には、国際標準であるXMLで残していく事が、先の手間・費用を軽減する事になるかと思います。

 

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学術と共に歩んだ120年。レタープレス株式会社の歴史物語 No.2 - 戦争の果てに…

昭和20年 8月6日

第2次世界大戦の末期。

米軍が広島に原爆を投下した。その核爆弾は広島市の中央を流れる太田川にかかる、相生橋を目標に投下され、爆心地の一般家屋のほとんどを破壊した――。

初代、増田直吉が創設した「増田兄弟活版所」も35年目を迎える頃、さらなる事業拡大を目指し広島の中心地、相生橋の近く(大手町6丁目)に工場を新設した。
新設後、順調に業績を伸ばし、活版印刷の名門としての基盤を築いていった。
その実力は中国地方で一番と言われ、その証拠に紙の仕入れも府県商ではなく大阪の代理店から直接、行ったと記録に残っている。

しかしその矢先――。
昭和20年、原爆投下の爆風の中、一瞬にして今までの奮闘努力が無と化すことになる。
大半の工場設備と人員を失った代償はあまり大きく、まったく光明が見えない状況が続いた。

「負けちょれん!」

皆が深く沈むなか、直吉の息子である訓清を中心に再起を図る。
0からのスタートだったが、昭和24年広島市空鞘町94番地に、株式会社増田兄弟活版所を再建。

終戦からわずか4年後のことである。

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新米 サポーターより - 編集後記 –

tomo
先輩サポーターズの奮闘努力により、無事2号をお届けすることができました。その間に、今回はORCIDについて勉強できました。

ORCIDによって提供される、研究者-所属団体-研究資金情報の連携をより強化していくために、今後は研究者の方々にORCIDのIDを活用して頂くことが重要と思いました。

たとえば研究者の皆様が、ORCID上の自分自身のURIをお気に入りに登録すれば、インターネットでいつでもIDを確認できますし情報更新もまめに行われるのでは…と一石二鳥を期待してしまいます。

ORCIDのような、研究活動を支える様々なツールが公開されているようです。引き続き勉強して、今後の号でもお伝えしていきたい思います。

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