学術情報を発信するニュースレター J×J Supporters

「J×J supporters Newsletter」はレタープレス株式会社が発行する「学術情報」発信に関するNewsletterです。

[No.3]
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学術論文記事に付与されているDOIとは? – Academic Information –

DOIとは(Digital:デジタル + Object:対象物 + Identifier:識別子)の略称であり、デジタルデータ(学術論文記事、ソフトウェア、音楽データ、図・表 )ひとつひとつに付与することができる「固有の識別子」です。

この『J×J supporters Newsletter No.3』では学術論文記事におけるDOIについてのみ、ピックアップして、ご説明をさせて頂きます。

まず学術誌などに掲載される、DOIは大抵は論文記事ごとに付与され、おもに論文記事を掲載しているJ-STAGEは各論文にDOIが付与されてます。

このDOIが記事に付与されると、例えばサーバ変更等で論文掲載されているURLが変更になったとしても、新しいサイトに自動的にアクセスすることが可能となるなど、同じDOIをいつまでも使い続けることができます。

doi

※DOIのシステムは、DOI財団 (The International DOI Foundation)によって運営・管理され、DOIはInternational Organization for Standardization(国際標準化機構)国際標準化規格(ISO 26324:2012)となっております。

ではDOIとはどのようなものでしょうか??

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このDOIの前に「http://doi.org/」を入れることでその論文記事が掲載されているサイトへアクセスすることが可能となります。

このように恒久的に変わらない固有の識別子DOIを振ることができるようになったため、Altmetricスコアや、ORCIDなど様々なWEBサービスとも連携することが可能になってまいりました。

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セミナー参加でのお役立ち情報 – Supporter’s Activity –

株式会社 アトラス様主催「Editorial Manager®バージョンアップセミナー」

今回は、株式会社アトラス様主催の、電子投稿・査読管理システム「Editorial Manager®」利用学協会様向けセミナーに参加してまいりました。セミナーの内容は【バージョン10.2(2月リリース)】・【バージョン11(5月末リリース)】の新機能説明や、アトラス社のEMカスタマーサポートご担当者様のご紹介スライド等のご説明をいただきました。
また、事前アンケートで挙がった質問に対し、ホワイトボードで回答いただき、さらに参加者が質問や回答を書き込めるようご準備いただくなど,ユーザ間交流も含めてセミナーではサポートしていただきました。

■EMのバージョンアップでいくつかご説明のあった点をご紹介します。
【バージョン10.2の説明紹介】
1.二重投稿チェック機能
・・・論文がEMに投稿された際に、過去にEMに投稿されている同雑誌論文の類似率を表示する。無料で設定可能で、日本語に対応していることが利点。ただ、有料のCrossCheckのような、他誌論文との比較やフルテキスト比較は行っていない点に注意が必要。

2.責任著者変更
・・・EM上では、EMに論文を投稿し、判定結果を受け取る人を責任著者(Corresponding Author)と呼んでいるが、投稿者が責任著者を筆頭著者(または指導教官)と間違って認識して、責任著者の変更処理をしてしまうことがある。本件について警告を表示する機能を追加したことにより、投稿者の誤った責任著者変更を防いでいく。

【バージョン11.0の説明紹介】
3.ファイルアップロード
・・・これまでは、ファイルを1つずつ選択してアップロードしていたが、複数ファイルを一括アップロードできるようになった。また、ドラッグ&ドロップでアップロードできるようにもなった。複数ファイルを一括アップロードした際、ファイル種別(原稿、図、表など)もファイル拡張子ごとに一括で設定できるようになった(例えば、すべての「.docファイル」を「論文原稿」に設定する等)。

4.助成金情報画面の追加
・・・これまでは投稿票に助成金情報を入力することはできなかったため、必要な場合は備考欄で連絡またはファイルをアップロードするという方法が取られていた。今回より投稿時に助成金の情報を入力できるようになり、情報を管理しやすくなった。また、助成機関名がFundRefのデーターベースにあれば、初めの3文字を入力すれば機関名の候補も表示されるようになっているので、入力もしやすくなった。

参加者にとっても、大変快適で有意義な時間をご提供いただきました。
また、次回もぜひ参加させていただき、弊社からも学協会様に「より良い査読サポート」ができたらと思います。

Editorial Manager®は、米国Aries Systems社の米国及びその他の国における登録商標です。

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相談解決事例 - Supporter’s Skill –

今回のご相談 : 学会誌の紙面レイアウトを変更したい

今回のご相談者様は、長く親しんできた学会誌の紙面、特に論文ページの紙面レイアウトを思い切って変更されたいとの事で、ご相談を頂きました。

元々、論文の組版は、その格式や、信頼性が最重要項目であることから、デザイン性のないシンプルなものが好まれてきました。また、一度決めたレイアウトを変更するには思い切りが必要で、昔からのデザインを続けて使われることが多いかと思います。

今回のご相談者様が紙面の変更を希望される理由は次の2点でした。

  • ジャーナルの制作費・印刷費について、可能な限り節減したい。その為、白頁や余白について、効率的に使う方法がないか考えたい。
  • 電子ジャーナルを公開する時に、論文毎のPDFを公開するが、今までの紙面レイアウトでは、ジャーナル名が入っておらず、何に掲載されたものなのか一目で分からない。その点を解消したい。

上記を解消する為に、弊社から下記の組版レイアウトをご提案いたしました。
まず、1点目の白頁と余白については、文字フォントを小さくても読みやすい、論文にあったフォントに変更し、罫線や、グレーの背景色をデザインとして入れることで、各項目をはっきりと分けてわかりやすくしました。その為、余白を少なく文字を多く入れた上で、今までよりも読みやすい紙面が出来ました。
次に、電子ジャーナルの特徴である論文単位での閲覧に対応した、紙面レイアウトのご提案として、ジャーナル名を紙面上部に入れることと、日英の論文タイトルを紙面側部に入れました。また、各論文のトップ頁には、発行元の学協会様が著作権を持っておられることを、コピーライトとして記載いたしました。これで、論文単位のPDFをダウンロード頂いても、著作権の所在を閲覧者に示すことが出来るようになりました。

このように、弊社ではそれぞれのジャーナルが置かれた状況に合わせて、最適な紙面レイアウトをご提案させて頂きます。

 

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学術と共に歩んだ120年。レタープレス株式会社の歴史物語 No.3 —学術論文の組版に活路を求めた訓清—

戦後、間もない広島—。
戦争のつめ跡が消えないはずの広島だったが、不思議と暗い印象はなかったという。
戦後の復興を生き抜こうとプラスのエネルギーに満ち溢れていたといわれる。

戦後の焼け野原から何とか再建を果たした増田兄弟活版所も例外ではなく、創業の明治時代から培った「活版の技術」「信用力」そして「奮闘努力」の精神で再起を見出そうとしていた。

直吉の三男、訓清は活版組版の技術に特に優れた人物であった。

広島高等師範学校附属中学校を卒業、現在の千葉大学工学部(官立専門学校・東京高等工藝学校印刷工芸科)卒業。
その後に長男の計雄とともに、増田兄弟活版所の中心となっていった。
訓清の活版組版に対する想いは相当深く、学校で習得した活版組版の技術を研究論文印刷に活かせないかと、自宅の一室に「大学論文印刷研究所」を設立した。

論文特有の化学式、数式、複雑な表組など特殊な文章組版に照準を定め、あまりお金にならず「人が面倒がる組版」に活路を求めた。

訓清の繊細な感性と組版の技術は学術論文組版に見事にはまった。
その才能が遺憾なく発揮され、広島大学などから徐々に仕事が集まるようになった。

1年後の昭和31年には広島市十日市町二丁目に「大学印刷株式会社」を設立。
昭和37年には三重県立大学紀要の天皇陛下御採集品に関する論文を印刷する等、その社名に恥じず、大学の論文印刷を中心に西日本一帯から仕事が集まるようなる。
当社はこの時代より、その後半世紀以上に亘り学術印刷に深く携わっていくことになる—。

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新米 サポーターより - 編集後記 –

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前回の2号で紹介したORCIDは、研究の生みの親である執筆者を見失わないように開発されましたが、今回取り上げたDOIは、研究成果そのものが迷子にならないように開発されました。

また、DOIを付与するときに登録する書誌情報を用いて、間違った引用文献の記載を修正するサービスもあります。

では、DOIそのものを間違えた場合はどうなるでしょう?間違った(存在しない)DOIをクリックすると、DOI財団のウェブサイトで“DOI Not Found”と表示されます。DOIも含めて、誤植には気を付けたいと思います。

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