インパクトファクターとは?|レタープレスの学術用語集インパクトファクターとは

Clarivate Analytics社 (旧トムソン・ロイター IP & Science)http://ip-science.thomsonreuters.jp/)が提供しているJournal Citation Reportsに掲載されており、その分野における学術雑誌の影響度を測る数値化された指標のひとつです。その数値はClarivate Analytics社が提供しているWeb of Scienceという学術文献データベースの過去2年間分から計算され、1年に1回、毎年初夏(6月・7月頃)に更新・発表されます。


インパクトファクターの数値の意味

インパクトファクターが示す数値は、

Web of Scienceのある学術雑誌の1つの論文が平均で他の論文に何回、引用されたかの回数を表します。

■インパクトファクターの数値の意味

例えばA雑誌のインパクトファクターが2.10(IF=2.10)の場合、どのような意味かというと

A雑誌内の1論文は、他の学術雑誌*1から平均2.10回引用されている。ということになります。

  • インパクトファクターは過去2年間分の数値から計算されます。*2
  • インパクトファクターは同じ分野の雑誌と比較して相対的な重要度・注目度を評価する指標であり、分野を超えた絶対的な評価指標ではありません。

*1 自誌引用(A誌に掲載の論文が、先行研究としてA誌に掲載された論文を引用すること)を除いた場合。
Journal Citation Reportでは自誌引用を含めた、または除いた場合のインパクトファクターを算出できます。
*2 ジャーナルの平均被引用サイクル(出版されてから3年前後が被引用のピーク)を考慮して、3年分のデータで算出しているとのことです(Clarivate Analytics社 インパクトファクターに関するよくあるご質問より)。また、過去5年分等より長いスパンでインパクトファクターを算出することも可能です。

レタープレスからのポイント:インパクトファクターの値が「低い」と「ない」は大違い?

インパクトファクターの計算方法

一般的に、インパクトファクターはWeb of Scienceの過去2年分のデータから計算されます。
例えば ある学術雑誌、A雑誌の2015年のインパクトファクター(IF)の計算をする場合は下記のような計算方法となります。

■A雑誌の過去2年間の情報

2013年 掲載論文数 140論文  -(a)
2014年 掲載論文数 120論文  -(b)
2015年中に(a)の140論文は他の学術雑誌から合計310回引用された  -(c)
2015年中に(b)の120論文は他の学術雑誌から合計236回引用された  -(d)

■A雑誌の2015年のインパクトファクター値は(IF=)

$$IF=\frac{c+d} {a+b}=\frac{310+236} {140+120}=2.10$$
※この数式はMathJaXを利用し表現しております。$\LaTeX$コマンドがそのままで表示される場合はブラウザの更新ボタンを押してください。

 

Web of Scienceとは?

Web of ScienceとはClarivate Analytics社が提供している様々な分野を網羅し、なおかつ世界を代表するような雑誌も掲載・収録しているオンラインの学術文献データベースです。
このWeb of Scienceの収録データベースからインパクトファクターは計算されるため、すべての学術雑誌のインパクトファクターがわかる訳ではありません。
Web of Scienceの収録雑誌は、マスタージャーナルリストで検索することができます。

 

Journal Citation Reportsとは?

Journal Citation ReportsとはClarivate Analytics社のWeb of Scienceに掲載・収録されている論文ごとの引用、被引用情報のデータベースです。引用・被引用数を学術雑誌ごとに整理しなおし集計することで、学術雑誌そのものを客観的に判断できる数値として利用できるようになります。
利用方法の例としては図書館などが雑誌そのものの価値を数値として測り、その学術雑誌を購読契約するか否かの参考などにします。
集計されたデータは、学術誌をさまざまな指標から数値化しており、その指標の一つにインパクトファクター(IF)があります。

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