学術情報を発信するニュースレター J×J Supporters

「J×J supporters Newsletter」はレタープレス株式会社が発行する「学術情報」発信に関するNewsletterです。

[No.8]
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オープンアクセスメガジャーナルとは?- Academic Information –

前回までオープンアクセスAPCについて解説をいたしましたが今号はオープンアクセスメガジャーナルについて、ご紹介させて
いただきます。

オープンアクセスメガジャーナルとは?

WEBでの発信を主体としているオープンアクセスの論文を大量、かつ迅速に掲載する出版モデルを採用しているジャーナルのことを指します。
このジャーナルでは、比較的広い領域をカバーするのが特徴です。また迅速に論文を掲載するため、簡易的な査読工程が採用されることが多いことから、出版後に論文を評価するシステムを併せ持つこともあります。

オープンアクセスメガジャーナルは、2006年より創刊されはじめました。
そのなかでも、Public Library of Science(PLOS)により2006年12月に創刊されたPLOS ONE(科学全域を対象とする。当初はPLoS ONEと表記)は、創刊翌年の2007年には約1,200報の論文が掲載され、2011年には約14,000報、2013年は約31,500報(365日で割ると約86報/1日の計算)を掲載するなど爆発的に論文掲載数を伸ばしているジャーナルです。

Mega Journal

PLOS ONEでの掲載数がこれほどまでに増加したのは、オープンアクセス誌であること、またWEB主体のためカラー/モノクロの区別やページ数に関係なく掲載できることの他に、2010年から学術誌の影響度の指標の1つ「インパクトファクター」が算出されるようになったことが要因として考えられます。

PLOS ONEでは簡略化した査読が行われるため、APC(著者が金額を負担することでオープンアクセスになるモデル)を支払うことで、インパクトファクター算出対象のジャーナル*に、すぐにオープンアクセスで公開できるということをメリットと捉えた投稿者により、掲載論文が集まったと考えられます(2013年の採択率は約69%。ということは、投稿数は約45,650報!!)。

ただ、簡易的な査読で掲載できるということから、品質の低い論文が掲載されることも懸念されています。
このようなデメリットもありますが、オープンアクセスメガジャーナルは一定の評価を得ながら、現在様々な分野で数多く創刊されつつあります。

*インパクトファクターは、Web of Scienceに収録された学術雑誌のみ算出されます。(収録されるには選定基準を満たす必要があります)

参考(参照:2015.12.1)

 

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セミナー参加でのお役立ち情報 – Supporter’s Activity –

2015年10月J-STAGEセミナー
~貴ジャーナルの国際的プレゼンス向上を応援します!~

今回のJ-STAGEセミナーは、《国際的な存在感を高めるにはどうすればよいか?》ということがテーマでした。

講演内容は、下記の3つです。

  1. “J-STAGEにおける国際発信強化に向けた取り組みについて”
    (科学技術振興機構様)
  2. “日本ジャーナルの認知度を上げるために” ~世界最大級の抄録・引用データベース「Scopusとは?」~
    (エルゼビア・ジャパン株式会社様,Elsevier B.V.様) 
  3. “国際発信力の強化に向けて、コア・ジャーナルの意味を知る”~Web of Scienceとそのコンテンツ拡充の方向性~
    (トムソン・ロイター様)

J-STAGEの国際発信力強化の取り組み

現在、J-STAGEでは、アクセス数・ダウンロード数ともに増加傾向にあります。
平成25年度は、全アクセス数15,145回であったのに対し、平成26年度には、22,465回にまで増加しています。
また、ダウンロード数については、25年度が国内ダウンロード数2,915回、海外からのダウンロード数1,271回であったのに対し、26年度には、国内4,151回、海外3,413回にまで増加しています。

国別の内訳としては、平成26年度では、全体の59%が日本国内、次いで中国が27%、アメリカが3%なっており、海外からのダウンロード数では、中国が圧倒的となっております。
J-STAGEでは、国内の外部サービス連携だけにとどまらず、海外の外部サービスとも連携し、これからさらに海外からのアクセス増加を目指しているそうです。

海外で高いシェアを誇るデータベースに登録

国際発信力を高めるためには、世界で高いシェアを誇るデータベースにジャーナルを収録し、認知度を上げることも重要です。
まずは、日本の学術ジャーナルを取り巻く状況と、ジャーナルがデータベースに収録される選定基準を知らなくてなりません。
2番と3番の講演では、各社のデータベースの特徴や選定基準等をご紹介いただきました。
データベースによってそれぞれ特徴が異なりますので、特徴や選定基準、そして自身のジャーナルにとっての利点も考えながら、登載を検討する必要があるでしょう。

また、国際的な流れとしては、ヨーロッパやアメリカでは、公的資金を用いた研究結果をオープンアクセス化することを義務付けられてきております。そうした背景もあり、日本でもオープンアクセス化の流れが加速しております。
世界的なデータベースにジャーナルを収録し国際的な認知度を上げること、オープンアクセスにより論文にさらにアクセスしやすくすることが、これからますます日本のジャーナルが世界で活躍するために必要となってきそうです。

 

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相談解決事例 - Supporter’s Skill –

今回のご相談 : 論文誌への投稿を増やしたい

編集委員の先生方、編集ご担当者様から良くお声掛けを頂くお話の中で上位に上がるのが「論文誌への投稿が減っているのだけれど、何か良い方法はない?」というお悩みです。

これまで7回のSupporter’s Skillを担当させて頂いた私もお客様を訪問する中で、本当に良く聞くお話です。

ただ、この問題は学協会様・執筆者様の財政面や、投稿方法の移り変わり(郵送→メール→システム利用等)など、様々な事柄が要因となる為、弊社からのご提案でも、チラシの配布や、電子投稿の方法配布が、主なものとなっておりました。

しかし昨今、学協会様のホームページ刷新のお話が増えてきた中でのご提案の一つとして、論文誌PRサイトの作成をご提案させて頂きました。
LPhakase_saishuこれまでの学協会様の本体ホームページに加え、論文誌独自のサイトを作成し、電子ジャーナルへのリンク・投稿方法・論文のダウンロード数・順位の情報を盛り込むなどコンテンツの充実と、サイト自体のSEO対策も行うことで、認知度や投稿意欲の向上を狙って展開して参ります。

まだまだ、提案段階ではありますが、このサービスが「投稿数減少」というお悩みを解決する一助になればと意気込んでおります。

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学術と共に歩んだ120年。レタープレス株式会社の歴史物語 No.8
―達朗、動く!

達朗は東京転属後、早速、事前に準備していたリストをもとに東京に数ある学会事務局を一つ一つ訪れ、新規開拓を行った。地道な活動こそが新しい得意先を開拓する第一歩と考えていた。しかし…

「結構です。」「間に合ってます。」

達朗が訪れるなり、おおよそこのような台詞が耳に入る。
やはり、東京ではまだ無名の印刷会社が急に飛び込んでも中々、耳を傾けてくれないようだ。
たまに話を聞いてくれたとしても広島に本社があり、そちらで制作・印刷をすると話すと急に難色を示されたこともあった。

現在ではPDF校正が普及し、「広島⇔東京間」の距離も全く問題としないが、当時は学術に特化した印刷会社よりも毎回校正紙を事務所まで運んでくれる「地元の印刷会社」の需要が根強かった。

現実は予想以上に厳しかった。
しかし、当社の将来を担う「東京での市場拡大」という重責を背負っている以上、すぐに諦めるわけにはいかなかった。

「絶対に成功させんといけん!」

東京行きの新幹線で誓った言葉を思い出し、新規開拓活動を続けた。

達朗は東京に来てから新規開拓と同様に力を入れて活動していたことがあった。
学術分野における情報収集である。東京は広島と違い、学術分野のセミナーが頻繁に行われており最新の動向を手に入れることができたのだった。

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新米 サポーターより - 編集後記 –

新人サポーター

今回は、前回・前々回に続き、オープンアクセス関連で「オープンアクセスメガジャーナル」をご紹介いたしました。
オープンアクセス化の流れは、J-STAGEセミナーでも強調されております。

さて、「歴史物語」のコーナーでは、いよいよ弊社の現社長が東京で活動してまいります。
現在、東京営業所ではセミナーに参加し、そこで得た学術情報をこうして皆様にお届けしております。最新の学術情報を知り、皆様にお届けしようという動きはこの頃から始まりました。

これからも、刻々と変化する学術情報を、新鮮なままにお届けしてまいりたいと思います!