学術情報を発信するニュースレター J×J Supporters

「J×J supporters Newsletter」はレタープレス株式会社が発行する「学術情報」発信に関するNewsletterです。

[No.7]
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APCとは?- Academic Information –

前回号ではオープンアクセスについて解説させていただきました。今回はオープンアクセスと関連している用語としてAPC(Article Processing Charge)を解説させていただきます。

APCは、学術誌などへ論文を投稿する際、著者(投稿者)が出版社に支払う料金(論文出版までの加工料金)の事で、前号で解説したオープンアクセスに関する話題でよく使われる用語の1つです。

従来の学術出版では、購読モデル(図1)が主流でした。購読モデルは『読者が出版社に購読料金を支払う』ことで、論文を購読することができます。
しかしAPCを利用したオープンアクセス出版モデル(図2)は『著者が出版社にAPCを払う』ため、読者は購読料金を払うことなく無料で閲覧できるという、大きな違いがあります。

オープンアクセスでは論文等を無料購読できるため、学術出版では著者がAPCを支払うモデルが近年広がりつつあります。

APCとは?01APCとは?02

 

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セミナー参加でのお役立ち情報 – Supporter’s Activity –

学術情報XML推進協議会様主催 科学技術振興機構様協力
「より多くの良質な著者・読者獲得のために -XMLとS1MとAuthor Marketing-」セミナー

今回は、弊社も加入しております学術情報XML推進協議会様主催、科学技術振興機構様協力の標記セミナーに参加して参りました。
国際発信力を高めることをテーマに、XMLの重要性、Scholar-One Manuscripts(以下S1M)と外部システム連携、研究評価についてご紹介いただきました。

国際発信のためにはXMLが重要

現在、国際発信のためには、論文は英語で書かれていることが常識となっています。しかし、自動翻訳ソフトの精度も上がっている昨今では、言語の違いはそれほど重要なものではなくなってきているといわれています。では、これからの時代は、何が重要になってくるのでしょうか?

これからは、XMLで構造的に論文が書かれていることがますます重要になるようです。XMLで構造的に書かれた情報には、さまざまなデータベースやシステムに応用できる可能性があります。
編集の段階からWord原稿を利用するのではなく、XMLを利用することによって、どこが本文で、どこが引用文献であるのかも、一目でわかるようになります。
このようにXMLによって構造化されたデータを、データベースやシステムに応用することによって、国際発信力が高まっていきます。

ScholarOne Manuscriptsと外部システム連携

オンライン投稿査読システムS1Mと、外部システムを連携した海外の事例を2つ紹介していただきました。連携する外部システムとして、関係者がいつでも編集作業を行える、オンライン協同編集ツールのOverleaf(イギリス)や、査読を評価し且つDOIを付与するPublons(ニュージーランド)をご紹介いただきました。
XMLファイルで出力される、S1Mに登録されているメタデータを、上記のシステムに利用します。

研究評価の流れを知る

トムソン・ロイター社様には、「どうしたらインパクトファクターが取得できるのか?」「ジャーナルの国際発信力を高めるにはどうしたらよいのか?」という質問が多く寄せられるそうです。

それには、どのようにして研究が評価されているのか知る必要があるでしょう。研究評価のためには、論文と著者や研究者の所属機関・助成機関の情報を結びつけなければなりません。そこで利用されるのがORCID、FundRef、Ringgoldなどですが、日本ではS1Mのこれらのオプションはほとんど利用されていないそうです。

日本での研究評価も、これから変化していくので、これらのオプションを利用し、書誌情報に反映していくことが重要です。

 

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相談解決事例 - Supporter’s Skill –

今回のご相談 : 学術大会の準備作業を効率化したい

暑さの大変厳しかった夏を越え、いよいよ虫の音が心地よい秋本番となってまいりました。学協会様におかれましては、秋の学術大会シーズン真っ盛りでお忙しくされている事と思います。
弊社で学術大会に携わる業務といえば、これまでは予稿集の制作と印刷製本がほとんどでした。しかし、最近は少し内容が変化してきたように思います。
それは、お客様からの「準備作業をもっと効率化したい」とのお言葉からでした。

わたわたするLP博士

普段の業務とは違い、参加登録の管理・ポスター等での告知・会場準備・宿泊手配・予稿集の校正作業など、学術大会では業務が多岐にわたり、携わる先生方も多いことから、関連する業者とその窓口も多くなってしまいます。
中でも印刷物という項目は、デザインが必要なポスター・組版の必要な予稿集・大判出力の演題幕など、必要な技術がまちまちな為、印刷会社だけでも複数の窓口が必要でした。

弊社で、予稿集を担当させて頂いていた学協会様からもそういったお声を聞く中で、少しでも業務を減らすことが出来ればと、学術大会関係の印刷物を一式でお受け出来るよう社内体制を整えさせて頂きました。
他の業務では、大会ホームページ制作・管理、払い込み用紙の代行申請と印刷、予稿集の事前発送及び参加費の領収書発行、予稿入稿受付など学術大会に必要な業務は、全て弊社ひとつの窓口で対応が可能です。
実績がない業務についても、可能な方法を模索しますので、ぜひ一度ご相談下さい。

学術大会・集会についても当社にご相談ください!!
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学術と共に歩んだ120年。レタープレス株式会社の歴史物語 No.7
 ―東京へ(2)―

万全の体制で東京進出に挑んだ達夫だったが、現実は甘くなかった。

東京には数多くの学会事務局が置かれていたが、ライバルとなる印刷会社の数はそれを大きく上回っていた。「学術印刷」の分野において西日本では長年、名を馳せてきた当社も東京では無名に近かった。既に取引のあるいくつかの学会だけが頼りでなかなか思うように受注拡大ができない時期が続いた。

「東京進出は失敗に終わるのか……」

達夫は今すぐにでも自分自身が東京に出向きたい気持ちもあったが、社長である以上、本社の広島を離れるわけにはいかない。

「広島での受注が安定している今のうちに次の手を打たないと!」

達夫はある人物を社長室に呼んだ。息子、達朗である。
達朗は大学卒業後、暫くは大手電気メーカーに就職し海外で勤務していたが、家業を継ぐため数年前より入社していた。
入社当初は自社の工程管理を担う工務部に配属され、そこで印刷の知識や自社の学術印刷における強みを覚えた。
その後は営業部に転属され、現場での職務経験で培ったことを武器に日々、営業に励んでいたところであった。

「達朗、東京に行ってくれんか」
社長

達夫は社運を握る「東京進出」の進退をレタープレスの将来を担う達朗に託したのだった。
達朗自身、今回の「東京進出」の重要さを充分に理解していた。本格的に転属となる前から幾度も東京に赴き下見を行い、また東京での勤務が始まれば、すぐに新規営業活動を行えるよう事前に新規開拓リストを作成する等、準備を怠らなかった。

そして迎えた東京勤務当日ー
「絶対に成功させんといけん!」

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新米 サポーターより - 編集後記 –

新人サポーター

本号から本コーナーは、二代目新米サポーターが担当させていただきます。
今回は、前回号のオープンアクセスに関連し、APC(Article Processing Charge)についてお届けいたしました。
著者が出版社にAPCを支払うことにより、読者が購読料金を支払うことなく、購読できるというのは、大変ありがたいシステムだと思います。

これからさらにオープンアクセスの動きが加速するのでしょうか!?
この先の学術界の動きに注目し、これからも皆様のお役に立てるような情報を発信してまいりたいと思います。